エンベデッドシステムスペシャリストの資格




■エンベデッドシステムスペシャリストとは

エンベデッドシステムとは、パソコンとは、別に、特定の機能を実現する目的で、マイクロプロセッサーやシステムLSIを組み込んだ電子機器のことです。

最近では、携帯電話などの電子機器、電気製品や車などに組み込まれたシステムです。
「組み込みシステム」や「組み込みソフト」などと呼んでいます。

エンベデッドシステムスペシャリストは、このエンベデッドシステムを担当し、マイクロプロセッサやシステムLSIを組み入れた応用システムの開発、設計を担う専門家です。

役割としては、エンベデッドシステムに関する要求仕様書をまとめ、システム開発工程の計画とシステム開発工程に基づく設計作業をおこないます。

また、要求される仕様を確保するために、製品に組み込むシステムに対するソフトウェア、マイクロプロセッサ、システムLSIなどの技術的、経済的効果にいても評価することも役割のひとつです。

現在、需要がとても多く、人材が非常に不足している分野です。


■資格の分類

国家資格です。

■試験の難易度

試験は、少し難しくなります。
合格率は、16.2%(2011年春期)前後です。

以下は、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の内容です。
試験の内容は、情報処理技術者試験センターから抜粋しています。

■年齢制限

受験の年齢制限はありません。

■対象者像

高度IT人材として確立した専門分野をもち、組込みシステム開発に関係する広い知識や技能を活用し、最適な組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う者


■役割と業務

組込みシステムに関するハードウェアとソフトウェアの要求仕様に基づき、組込みシステムの開発工程において、開発・実装・テストを実施する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。

  1. 組込みシステムを対象として、機能仕様とリアルタイム性を最適に実現するハードウェアとソフトウェアのトレードオフに基づく機能分担を図り、設計書・仕様書の作成を行う。
  2. 組込みシステム開発における各工程の作業を主導的に実施する。
  3. 特定の技術・製品分野についての高度で専門的な知識・開発経験を基に、開発する当該分野の専門家から技術上の知識を獲得して、開発の各工程に反映させる。
  4. 開発を遂行する上での開発環境を整備し改善する。


■期待する技術水準

要求される機能、性能、品質、信頼性、セキュリティなどをハードウェアへの要求とソフトウェアへの要求に適切に分解し、最適な組込みシステムとして実現するため、次の知識・実践能力が要求される。

  1. 機能仕様に基づき、ハードウェアとソフトウェアの適切な組合せを実現し、組込みシステム開発における各工程を主導的に遂行できる。
  2. 特定の技術・製品分野についての高度で専門的な知識、開発経験を基に、開発する当該分野の専門家から技術上の知識を獲得して、組込みシステム開発の各工程に反映できる。
  3. 組込みシステム開発を行う上で効果的な開発環境の構築と改善ができる。


■試験形式と試験時間


午前1 午前2 午後1 午後2
9:30〜10:20
(50分)
多肢選択式
(四肢択一)
出題数:30問
解答数:30問
10:50〜11:30
(40分)
多肢選択式
(四肢択一)
出題数:25問
解答数:25問
12:30〜14:00
(90分)
記述式
出題数:3問
解答数:2問
14:30〜16:30
(120分)
記述式
出題数:2問
解答数:1問


■試験の手続き日程


春期
試験実施日 4月第3日曜日
願書の受付 1月中旬から約1か月間
受験手数料 5,100円(税込み)
合格発表 試験実施の約2か月後


■出題範囲


出題範囲(1・2・3・4技術レベル。◎は重点分野)
午前の試験 ・コンピュータ構成要素4(◎)
・システム構成要素3
・ソフトウェア4(◎)
・ハードウェア4(◎)
・ネットワーク3
・セキュリティ3
・システム開発技術4(◎)
・ソフトウェア開発管理技術3
午後の試験 1.組込みシステムの設計・構築に関すること
開発システムの機能要件の分析,品質要件の分析,機能要件を満足させるハードウェアとソフトウェアのトレードオフ,ソフトウェア要求仕様書・ハードウェア要求仕様書の作成,システムアーキテクチャ設計,リアルタイム設計,機能安全設計,高信頼性設計,セキュリティ設計,全体性能の予測,省電力設計,テスト手法の検討,開発環境の設計 など

2.組込みシステムのソフトウェア設計に関すること
リアルタイムOS の応用,リアルタイムカーネルの設計,デバイスドライバの設計,タスク設計,共有資源設計,ソフトウェアの実装及びそれらを行うプロセスとしてのソフトウェア要求仕様吟味,ソフトウェア方式設計,ソフトウェア詳細設計,ソフトウェアコード作成とテスト,ソフトウェア結合テスト,システム確認テスト,構成管理,変更管理 など

3.組込みシステムのハードウェア設計に関すること
ハードウェア要求仕様,MPU の選択,システムLSI の吟味,高位ハードウェア設計言語の活用,ハードウェアアーキテクチャの設計,メモリ階層の設計,周辺デバイスの検討,ハードウェア構成要素の性能評価,通信インタフェースの設計,高信頼化設計,故障解析,ヒューマンインタフェースの検討,システム確認テスト,開発及び試験環境の構築,電気・機械まわりの問題検討 など



■受験手続

個人受付と団体受付があります。
  1. 個人受付は
    • 郵便局での受付
    • インターネットでの受付

  2. 団体受付は
    • 10人以上
    • 書面及び電子媒体での受付


■試験地

全国の主要都市です。 

■問い合せ先

問い合わせは次のとおりです。
  • 独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者センター
  • 〒113-8663
    東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス15F
  • TEL:03-5978-7600
  • 音声&FAX情報サービス 03-5978-7609
  • URL:http://www.jitec.jp/


■参考書

次のような参考書があります。









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