Linux技術者認定(LPIC)の資格
■Linux技術者認定(LPIC)とは
多くの人が使用しているパソコンのOS(オペレーティングシステム)は、マイクロソフト社のウィンドウズです。
これは、有料です。
パソコンの台数が多くなると、コストが非常にかかります。
また、ウィンドウズは、OSをブラックボックスにしていますのでいろいろな開発ができません。
それに比べてLinux(リナックス)は、無料のOSです。誰でも使用することができます。
パソコンにインストールすれば、ウィンドウズと同じような画面、X Winodowも使うこともできます。
Linuxは低コスト導入ができ、安定性に優れていることから、現在急速に認知されてきている新しいOSです。
現在、日本の各省庁のシステムにはLinuxが用いられており、その信頼性の高さには定評があります。
日本政府もLinuxの普及を推進しています。
最近では、多くのレンタルサーバーのOSにはLinuxが使用されていますね。
このLinuxの技術力を中立でオープンな団体であるLPI(Linux Professional Insutitute)が評価するのがLinux技術者認定(LPIC)試験です。カナダに本部があります。
Linux OSの広範囲な知識を問うものです。
■資格の分類
民間資格です。
■どんな仕事に有利なの
Linux OSを使ったシステム開発の仕事に有利です。
■将来性はどうなの?
今後は民間企業へのLinuxの浸透が確実とされ、それだけにLinuxの技術を有する人材のニーズは高まっていると言えます。
仕事は多いのですが、人材がとても不足しています。
就職や転職にも有利な資格です。
また、昇給や昇進にも有利ですね。
■受験資格
学歴、年齢などの制限はありません。
■試験内容
LPI認定、レベル1(基礎)、レベル2(中級)、レベル3(上級)の3つのレベルがあります。
レベルの内容です。
- レベル1(LPIC-1)
実務で必要なLinuxの基本操作とシステム管理が行えるエンジニアとして認定されます。Linuxサーバ環境の構築・運用・保守をするための基本的な操作が行えることを証明できます。
- レベル2(LPIC-2)
Linuxのシステムデザイン、ネットワーク構築が行えるエンジニアとして認定されます。Linuxシステムの企画、導入、維持、トラブルシューティングができることを証明できます。
- レベル3(LPIC-3)
Linux、Windows、UNIXなどの混合環境や、高負荷に耐えうる大規模システムの構築ができるエンジニア、ネットワーク構築や高度なセキュリティ技術をもつエンジニア、仮想化システムや高可用性システムを構築できるエンジニアであることを証明できます。
レベル別の試験や出題範囲は次のようになっています。
試験NO | 出題範囲 | |
レベル1 (基礎) |
101試験 | ・システムアーキテクチャ ・Linuxのインストールとパッケージ管理 ・GNUとUnixのコマンド ・デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準 |
102試験 | ・シェル、スクリプト、およびデータ管理 ・ユーザインターフェイスとデスクトップ ・管理業務 ・重要なシステムサービス ・ネットワークの基礎 ・セキュリティ |
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レベル2 (中級) |
201試験 | ・Linuxカーネル ・システムの起動 ・ファイルシステムとデバイス ・高度なストレージ管理 ・ネットワーク構成 ・システムの保守 ・ドメインネームサーバ |
202試験 | ・Webサービス ・ファイルとサービスの共有 ・ネットワーククライアントの管理 ・電子メールサービス ・システムのセキュリティ ・トラブルシューティング |
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レベル3 (上級) |
301試験 | ・概念、アーキテクチャおよび設計 ・インストールおよび開発 ・設定 ・使用法 ・統合と移行 ・キャパシティプランニング |
302試験 | ・概念、アーキテクチャおよび設計 ・Sambaのコンパイルとインストール ・Sambaの設定と使用法 ・ユーザとグループの管理 ・CIFS、NetBIOS、およびActive Directoryとの連携 ・セキュリティとパフォーマンス |
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303試験 | ・暗号化 ・アクセス制御 ・アプリケーションセキュリティ ・操作のセキュリティ ・ネットワークセキュリティ |
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304試験 | 仮想化 ロードバランシング(負荷分散) クラスタ管理 クラスタストレージ |
■受験料
- レベル1、2:1試験 15,750円
レベル1、2の認定を受けるには、101試験と102試験の合格が必要なため、31,500円必要です。 - レベル3
301試験:31,500円
302、303、304試験:21,000円
■試験日
- 随時
■問い合せ先
問い合わせは次のとおりです。
- LPI-JAPAN事務局
- 〒102-0083
東京都千代田区麹町3-4 麹町安田ビル3F - TEL:03-3261-3660
- e-mail:info@lpi.or.jp
- URL:http://www.lpi.or.jp/
■受験申込について
受験の申込は次のとおりです。
- アール・プロメトリック(株)
URL:http://www.prometric.jp/ - ピアソンVUE
URL:http://www.pearsonvue.com/japan/
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