プロジェクトマネージャーの資格
■プロジェクトマネージャとは
プロジェクトマネージャとは、情報システムを構築するとき、決められた仕様と品質、スケジュール、コストのもとでプロジェクトを完成させ、稼動まで導く人です。
システムの開発・運用の中枢を担います。
プロジェクトマネージャは、システムの全体像に詳しくなる必要があります。
システムエンジニア(SE)などを経験してプロジェクトマネージャになる人が多いです。
プロジェクトマネージャは、システムの知識だけでなく、販売、生産、経営、経理などの業務の知識も必要になります。
また、プロジェクトをまとめるスキルも必要となります。
■資格の分類
国家資格です。
■どんな仕事に有利なの
システムを開発する企業や、通常の会社のシステム部門などの仕事に有利です。
■将来性はどうなの?
開発するシステムの仕事は多いのですが、それらの開発するシステムを管理するプロジェクトマネージャはとても不足しています。。
プロジェクトマネージャはかなりレベルの高い仕事ですので出来る人は少ないです。
就職や転職に有利な資格です。
また、昇給や昇進にも有利ですね。
■試験の難易度
試験は、非常に難しくなります。
合格率は、平均13.3%(2011年春期)前後です。
以下は、プロジェクトマネージャ試験の内容です。
試験の内容は、情報処理技術者試験センターから抜粋しています。
■年齢制限
受験の年齢制限はありません。
■対象者像
高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクト計画を立案し、必要となる要員や資源を確保し、計画した予算、納期、品質の達成について責任をもってプロジェクトを管理・運営する者
■役割と業務
情報システム又は組込みシステムのシステム開発プロジェクトの責任者として、当該プロジェクトを計画、実行、管理する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
- 必要に応じて個別システム化構想・計画の策定を支援し、策定された個別システム化構想・計画に基づいて、当該プロジェクトの実行計画をプロジェクト計画として立案する。
- 必要となる要員や資源を確保し、プロジェクト体制を確立する。
- 予算、工程、品質などを管理し、プロジェクトを円滑に運営する。進捗状況を把握し、問題や将来見込まれる課題を早期に把握・認識し、適切な対策・対応を実施することによって、プロジェクトの目標を達成する。
- プロジェクトの上位者及び関係者に、適宜、プロジェクトの実行計画、進捗状況、課題と対応策などを報告し、支援・協力を得て、プロジェクトを円滑に運営する。
- プロジェクトの工程の区切り及び全体の終了時、又は必要に応じて適宜、プロジェクトの計画と実績を分析・評価し、プロジェクトのその後の運営に反映するとともに、ほかのプロジェクトの参考に資する。
■期待する技術水準
プロジェクトマネージャの業務と役割を円滑に遂行するため、次の知識・実践能力が要求される。
- 組織運営及びシステム全般に関する基本的な事項を理解している。
- 個別システム化構想・計画及びプロジェクトへの期待を正しく認識し、実行可能なプロジェクト計画を立案できる。
- 前提・制約条件の中で、プロジェクトの目標を確実に達成できる。
- 要員・資源・予算・工程・品質などを管理し、プロジェクトの全体意識を統一して、プロジェクトを運営できる。
- プロジェクトの進捗状況や将来見込まれるリスクを早期に把握し、適切に対応できる。
- プロジェクトの計画・実績を適切に分析・評価できる。また、その結果をその後のプロジェクトの運営に活用できるとともに、ほかのプロジェクトの参考に資することができる。
■試験形式と試験時間
午前1 | 午前2 | 午後1 | 午後2 |
9:30〜10:20 (50分) 多肢選択式 (四肢択一) 出題数:30問 解答数:30問 |
10:50〜11:30 (40分) 多肢選択式 (四肢択一) 出題数:25問 解答数:25問 |
12:30〜14:00 (90分) 記述式 出題数:4問 解答数:2問 |
14:30〜16:30 (120分) 論述式 出題数:3問 解答数:1問 |
■試験の手続き日程
秋期 | |
試験実施日 | 4月第3日曜日 |
願書の受付 | 1月中旬から約1か月間 |
受験手数料 | 5,100円(税込み) |
合格発表 | 試験実施の約2か月後 |
■出題範囲
出題範囲(1・2・3・4は技術レベル。◎は重点分野) | |
午前の試験 | ・システム開発技術3 ・ソフトウェア開発管理技術3 ・プロジェクトマネジメント4(◎) ・サービスマネジメント3 ・システム企画3 ・法務3 |
午後の試験 | 1.プロジェクトの計画立案に関すること プロジェクトのスコープ・前提条件と運営方針の策定,要員・工数・資源などの計画,予算の策定と実行計画,工程計画,品質計画,調達計画,リスク分析とリスク対応計画,提案依頼書(RFP),プロジェクトの意思決定手順,関連法規・標準 など 2.プロジェクトの管理・運営に関すること プロジェクト管理技法と適用技術,要件と見積り,組織・要員管理,予算管理,工程管理,品質管理,調達管理,リスク管理,機密・契約管理,変更管理,コミュニケーション管理,リーダシップ,要員育成など人的側面,プロジェクトに関する内部統制 など 3.プロジェクトの評価に関すること プロジェクト評価手法と適用技術,取得データの分析と評価,プロジェクト完了報告の取りまとめ,プロジェクト実績評価・分析,検収結果の評価,契約遵守状況評価,プロジェクト完成記録 など |
■受験手続
個人受付と団体受付があります。
- 個人受付は
- 郵便局での受付
- インターネットでの受付
- 団体受付は
- 10人以上
- 書面及び電子媒体での受付
■試験地
全国の主要都市です。
■問い合せ先
問い合わせは次のとおりです。
- 独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者センター
- 〒113-8663
東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス15F - TEL:03-5978-7600
- 音声&FAX情報サービス 03-5978-7609
- URL:http://www.jitec.jp/
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